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採掘地の人々の生活

世界有数の宝石の産出国スリランカでは、現在でこそ採掘量が大幅に減少してしまいましたが、一昔前まではそれこそ、イモ掘りをするように大物の宝石が採取されていました。採掘穴は現代のように苦労して地下深くまで掘り下げる必要は全くなく、畑を耕すような露天掘りでもどんどん見つかる状態だったそうです。

モノがあれば人も集まる。現在でも採掘地付近の街には露天宝石取引をする人、カットや研磨の工房、その道具屋など、宝石関係者の家々が建ち並んでいます。町民全体が何らかの形で宝石と関わりのある仕事に就いているのです。

その中でもひと山当てた採掘地主などは豪邸を持っていて、その広さ、ゴージャスさは目を見張るほどです。彼らの家を見ていると宝石がいかに儲かる商売であるかを物語っているようにも見えます。一般の人たちでが庭や畑の手入れ作業などをしている時でさえも数多くの宝石を発見できたほどだったそうです。

こんな状況ですから、採掘地付近の民家にお邪魔すると、だれしもが「隠し宝石」を持っていて、お願いするとどこからか自分のコレクションを持ってきて、見つけた時のエピソードとともに見せてもらえます。そして、だれしもが「昔はよかった...」とため息交じりに口ぐちにそう言います。

ほぼ街中や町周辺の目ぼしい場所は掘りつくされているのですが、現代でも手つかずで残されている唯一の場所があります。そこを掘れば必ず大物が見つかるだろうと言われているのが、街中を走る主要道路のアスファルトの下。そして、町はずれにある軍のキャンプの敷地内です。ことに軍のキャンプ内は一般人は厳重に立ち入り禁止となっています。だれかがここに無断で侵入し、採掘を行うようなことがあれば、軍の監視員は現行犯で射殺できる許可も持っているそうです。

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