あらゆる物がどんどん生産されて世の中に有り余るほど溢れ、消費者はお金さえ払えば欲しいものを何でも手に入れて、その後使い古したものは何のためらいもなく、飽きたものでさえもどんどん捨てる、物置の肥やしとなる時代は終焉を迎えようとしています。現代はエコ社会へと変貌し、「できるだけ無駄遣いを失くす」「リサイクルを考える」ということが生活の主流となっています。
宝石に関しては買い取りショップが一般化し、使わなくなった宝石や貴金属をお金に換えるビジネスは、こんな時代背景に乗っ取り、かなり成功して店舗数を増やしている様子が伺えます。
ですが、ここで日本の人々が知る由もない世界の採掘現場についていろいろお話ししましたのは、使わなくなって蔵入り、宝石箱入りしてしまっている宝石をリサイクルショップに持って行き永遠の別れをする前に、もう一度その価値や美しさについて裏側に潜むものから見直し、新しい価値観を見出して活躍の場を与えて欲しいと願うからです。
宝石業界を見ると、バブルの時代には今では手も出せないような高価な大物がどんどん購入されていました。ですが、不景気の時代を迎えてみると「不要な物」として捨て値で販売されているのを見ると、宝石は単なる自己満足や富の象徴などとしてのみ考えられていたもののように思えて、何だかとても人間の傲慢さを垣間見るようで寂しく思えます。
採掘場の人々の苦労と努力の結晶である宝石、世界に二つと同じものがない大切なその一つを持っているのは世界広しとはいえ、あなただけなのです。そういう目で今ある宝石を見直し、どんどん新しい活躍の場を与えてあげて下さい。